モデルベース開発の一歩先は改造フェーズ
モデルベース開発のメリットは、
• 設計の妥当性検証 (Validation)
• 試験のチェックや検証 (Verification)
• システム欠陥を意図的に作成 (Malfunction/Fault Injection)
• 追跡可能な開発経路・経緯 (Traceability)
•「モデル=仕様書」としてのモデルの再利用
従来のモデルベース開発は、研究開発としての「要求開発フェーズ」から「製品開発フェーズ」の2フェーズが一般的ですが、製品を納入後の保守・メンテナンスの品質保証が十分ではありません。そこで、「改造フェーズ」で改造後の品質保証が重要になってきます。
脱炭素社会における電力システムのレジリエンス強化
レジリエンス(Resilience)とは、外的リスクやストレスに対して,適応して,対処する能力、「対応力」「回復力」「復原力」「強靭さ」などと訳されます。
研究室では、「災害対応力」=「レジリエンス」として、
東日本大震災以降の自然災害のような災害リスクに対する防災対策で、外から加えられたリスクやストレス「外力」に対する対応能力、災害外力による人的・経済的・社会的被害を最小化にする能力の向上につなげる研究を行っています。
スマートハウスでのエネルギーマネジメントの実証試験
『次世代グリーンエネルギ ーデバイスのシミュレーションモデル化と学内マイクログリッドを用いた評価・検証試験』という課題で、再生可能エネルギーのモデル化を提案し、数値実験(シミュレーション)を行うとともに、大学内にマイクログリッド試験フィールドを構築して模擬試験(エミュレーション)行っています。
模擬試験フィールドでは、環境計測装置を設置するとともにスマートハウスに電力供給ができるようになっています。スマートハウスでは、自然素材を生かした新しい家づくりをコンセプトに、風、光、植物との共生をはかっています。その中で、創エネ、省エネ、蓄エネの研究に取り組んでいます。
松井信正 博士(工学)
長崎総合科学大学 教授
理事・副学長(研究・社会連携)・工学部長
大学院 新技術創成研究所 電気電子情報部門(部門長)
工学部 工学科 電気電子工学コース(就職担当)
エネルギー管理士